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加珪材としてSiCとFeSiを用いた場合の接種効果と溶湯中のS%が接種に及ぼす影響

 

C社は電気炉でFC、FCD、合金鋳鉄を熔解しており、その製品も小物が多く(1kg以下のものがほとんど)基地指定、硬度指定等非常にシビアな要求をされております。

又、うす肉が多いためチル発生にも悩まされいろいろな接種材、その他のテストも繰り返し行いましたがなかなか満足すべき結果が得られず困っている折、ある大手の鋳物工場の助言と後述の様な文献を紹介され、ワラをも掴む思いですぐ現場テストを行い、その結果満足すべき効果が得られ、その後自社なりの工夫(添加量投入時期等)をしてチル化の減少、基地、硬度の安定化にも少なからず効果がでたようです。

以下その使用方法と文献の1部をご紹介します。

溶解炉 低周波誘導炉 3t
材質 FC、FCD、合金鋳鉄(Cu、Mo、Cr)
製品重量 0.1kg~1kg
加珪材 Sic(Si61.6% C26.4%)
添加方法 地金と一緒に投入
添加率 1.0%で当初FeSi併用 現在1.7% 全量